治るアトピー、治ってもいいアトピー、治らなくていいアトピーだ。
「治るのは赤ん坊。
除去食をするしない、漢方薬を飲む飲まないにかかわらず、治りやすい。
われわれの役目はその子を見守って、しっかり免疫力をつける手伝いをするだけ」Eさんのアトピーの新患は半年待ち。
半年前は全身ズルズルだったけど、診察の順番がきたときにはよくなっているケースもあった。
そのお母さんは半年待つという心の余裕があって、最低限のスキンケアと、肉や卵、牛乳をとりすぎない食事を心がけるぐらいだった。
「このときに除去食をしていたら除去食で治った、漢方を飲んでいたら漢方で治った、となる。
でも、赤ちゃんは自然治癒力で治る場合が多い。
大事なのは、スキンケアがしっかりでき、しんどいときは周囲が支えてくれる環境があるかどうか。
極端な治療法や不自然なやり方は、自然治癒力をじゃまするおそれがあるので短期間でとどめるべきです」しかし、治らなくていいアトピーといっても、やはり、本人にとってはつらい。
「治らないほうがいいというのは、逆に言えば、その人の抱えている問題を考えると、治るわけがないということです」たとえば、小さいころからアトピーとぜんそくの女の子がいた。
いったんは治ったが、小学校に入って急速に悪化。
あまりひどいので、入院もした。
カウンセリングすると、すごくエネルギーの強い子で、教師は抑え込むタイプだから、発散できなくて、いつも空回りしていた。
入院中は学校のプレッシャーがないから、すぐによくなったが、退院後は登校拒否に。
でも、担任が替わったとたん、よくなった。
新しい教師は自分もぜんそくやアトピーで苦しんだ経験があって、理解があったのである。
「こんなんさ、誰が治したというんじゃないだろ。
漢方で症状を和らげることはできても、最後は祈るしかないもんね。
妙に治りにくい人は心理的な要因が大きい。
それに気づくためにも、アトピーとゆっくりつきあってほしい。
ちょこちょこ症状はあっても、日常生活ができてたら、いいじゃない」人間の皮膚は外からのバリア(壁)の役割をもっているが、アトピーの人はこのバリアの働きが弱い。
皮膚がもともと過敏なうえ、バリアが弱いから、刺激を受けるとかゆみを生じやすい。
この場合の刺激とは、汗や涙、よだれ、ほこり、温度差、衣服、汚れ、化学物質など。
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